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愛せる会社を創る

~人事・人材育成担当者の想い~

人事担当 
上之原 賢二

serious feelings
positive thinking

愛される会社の前に愛せる会社を創る
​輝くのは会社ではなく従業員全員

━━━ 今回は人事・採用・育成担当の上之原さんの想いについてお聞きします。
    人材の採用についてはどういったことを心掛けておられますか?

愛される前に愛せる会社を創る。輝くのは会社ではなく従業員全員。
面接では毎回言葉は違いますが「一緒に創ろう」という話をしたうえで、その仲間になってくれる方を採用しています。

前職の退社理由や応募動機も大切ですが、「どんな会社なら楽しい?」という問いかけは「こんな会社だったらいいな」「こんなことを大切にしてくれる会社だったらいいな」など、たくさん頭に浮かびます。
面接ではなかなか答えにくい質問ですが、何個か出してもらうとその方の本音や本質、価値観が見えてきます。
それを叶えてくれる会社なら楽しく働けますよね?

しかしそんな会社はなかなか存在しないから自分たちで創りましょうという話をします。
作られるより自分たちで創る方が絶対に楽しいじゃないですか。
そして一人ひとりの大志(叶えたいこと)を叶えていくことで今後入社する方たちからすると「それが元々ある会社」になり、労働環境や待遇などがさらに良くなっていく。
自分の大志は仲間や後輩のためにもなるんです。
​この積み重ねが「愛せる会社」になると信じています。

━━━ 愛せる会社ですね。
    なぜそんな想いにたどり着いたのですか?

それは人が辞めていくからです。
弊社だけの課題と思っていましたが違いました。
物流業界全体が抱える問題。ここを改善しないと従業員は幸せにはなれない。
幸せになれないというか、人が辞めていく会社は雰囲気も暗く、常に人手不足でみんな日々の業務で疲弊していて幹部ですら企画も計画も立てられない。
そんな会社が楽しいはずがない。企画計画もないから改善もない。

業界全体で取り組む課題だと思い、会社の外ばかりに目を向けて考えていました。
しかし原点に返り「この業界はなぜ人が辞めていくのか」ではなく「この会社はなぜ人が辞めていくのか」に切り替え、自社と自分がやっていることを見つめ直しました。

辞めない会社のためにはもちろん運賃アップなどの外的要因は欠かせられませんが、今ある環境でも明るく、楽しく、辞めない会社は創れるはず。
会社任せにするのではなく、自分たちの手で創ることこそ明るくて楽しくて辞めない、愛せる会社になれると思いました。
​そしてその「自分たちの手で」とは「幹部たち」ではなく社員全員だと気付きました。

━━━ 素晴らしいですね。
    しかし社員さんがそこまで積極的に動くとは考えにくいのですがそこはどうされているのです
    か?

まずは「本気の想い」が重要です。
これがないとどれだけ行動レベルに落とし込んでも行動しません。
私も経験がありますし、今でもそうです。それだけ本気の想いが重要です。
​ですから本気の想いがなければやらなくていいです。

━━━ どうしたら本気の想いになるのですか?

本気の想いには環境が大事です。
通常、私の見て来た世界では夢や、やりたいことを誰かに伝えると否定から始まります。
否定されるからまず想いを伝えることもしなくなる。
やり始めても応援がなく孤軍奮闘になるから達成できない。
まわりから冷たい目で見られる。冷たい言葉を投げかけられる。
まわりの目や言葉はすごい影響力を持ちます。

これらを予想できるから「夢は達成できないもの」「達成する人は別世界の人」「自分は諦める。だから想いを抱くこともしないし伝えることもしない」と、ネガティブになります。
これはネガティブになる環境がそうさせています。

ポジティブなグループに身を置くとこれが一気に変わります。
私がそうでしたから。ポジティブなグループに行ったとき、一気に180度なのか360度なのかわかりませんが、ネガティブだった自分が熱い思いになりました。

だってそこはみんな「達成するぞー!」って言ってる人たちでその目標に対して本気の想いと本気の計画を立てているから「達成するんじゃないか」と思わされますし、すでに達成している人たちでもあるので「自分も達成できるかも」「自分も叶えたいものを考えたい」と思えてきます。

そして、ここが最大の違いかもしれませんが、叶えたいことをみんなに伝えたら、今まででしたら「否定される」「馬鹿にされる」「笑われる」「現実が見えてない」など言われてきましたが、ここはみんなが「いいねー!それやりましょう!」「自分はこんなことなら手助けできるよ!」「誰々紹介してあげるよ!」「それ一緒にやりたい!」など、全く予想だにしていなかった言葉がたくさん飛んできて、こちらも嬉しくなり話せば話すほどわくわくする気持ちになりました。

ここでは自由に夢を語れる。そしてみんなが応援してくれる。共感してくれる。
こんなことは生まれて初めてでした。

昔、自己啓発研修で聞いた「何を学ぶかより誰と学ぶか」「何をしてきたかよりどんな人と出会ってきたか」という言葉。
まさにここがそれでした。
本気の想いは環境なんだ!
もちろんそんな環境がなくても本気の想いにたどり着く人はいるだろうし、この環境があっても本気にならない人もいるだろうけど、私はこの環境を創ることが大切だと思いました。

この環境があれば、小さな大志から大きな大志まで、まずは自由に語ることができる。
明るい会社、愛せる会社のスタートが切れる。
​まずはこの環境を創ろうと考えました。

━━━ 環境って大事なんですね。それで本気の想いになれるのですね?

いえ、環境だけではたどり着きません。
相手と向き合って、想いを掘り下げることが重要です。
自己啓発研修やビジネスコンテストに行くと必ず質問される「なぜあなたがやるのですか?ほかの誰かがやった方が実現の可能性が高い」など「なぜ?」「なぜ?」「なぜ?」の質問。
これすごい嫌いな質問です(笑)。
でもこれが重要なんです。

「なぜ?」を5回繰り返したら本質が見えてくると言われていますが5回では足りないし、逆に5回も「なぜ?」を繰り返せないときもあります。
ですが、やはり「なぜ?」と問いかけると一つ一つ掘り下っていきます。
理由にたどり着かなくても(言葉に出来なくても)「わからないけどとにかくやりたいんです!!!」と泣くくらい心の底から出ればそれでいいと思います。
泣かなくてもいいと思いますが、私は泣きました(笑)。

今の会社でそこまではやりませんが、やはり向き合い「なぜ?」と問いかけます。
昔の会社では相手が本気の想いにたどり着くまで深夜になっても「なぜ?」を繰り返していました。
パワハラですね(汗)。
でも感謝もされてました。

今はそれはしませんし、そこまでして本気にならなくてもいいです。
ゆっくり何度も向き合っていつか本気になったときに行動すればいいし、ならなければやらなくていい。
まわりの仲間が叶えていればそれだけで明るい会社になるからきっと楽しく働けると思います。

私が受けた研修の講師の一人がこんな夢を語っていました。
新社会人1日目の通勤電車でまわりを見渡すとみんな死んだような目で会社に向かっていた。
これになるのは嫌だと1日で会社を退社(これについてはあまり良くないと思いますが(笑))、その後コンサルの道で大成功。
夢は「通勤電車で知らない人同士が夢を語り合う世界」。
すごい世界やなと思いましたが実現したら楽しいだろうなと思います。

私はさすがに「知らない人同士」まではいきませんが「喫茶店などで仲間同士が夢を語り合う世界」は理想の一つです。
ちなみにこの講師が良く言う言葉は「夢しか実現しない」「世界を変える」「究極の支援は何もしないこと」などです。
​ここまで言うとわかる人にはわかると思いますが(笑)。

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━━━ 掘り下げが大事なんですね。
    それに向き合うのは大変なことだと思います。
​    しかしこれをやることで愛せる会社になるのですね?

いえ、まだそれだけでは愛せる会社にはならないです(汗)。
みんなが同じ船に乗っても一人ひとりにアクセルとブレーキとハンドルがあるのが組織だと思います。
船にアクセルやブレーキ、ハンドルがあるのかは不明ですがそこは一旦スルーでお願いします(笑)。

「目標(大志)は語るものではなく達成するもの」これを大前提に、それぞれが大志を達成することが愛せる会社に繋がります。
その達成のために一人ひとりが仲間の大志を応援支援することで「この会社は大志を達成させる会社なんだ」とみんなが同じ方向に向かいます。

この会社は何のために存在するのか。理念の部分ですよね。
この理念の行動こそが愛せる会社を創ります。
​プロジェクトで言うと、理念は企画で先ほどまでの話が計画というイメージですね。

━━━ 素晴らしいですね。
    そこまで行動できる原動力は何ですか?

もちろん本気の想いや出会ってきた人たちの影響だとも思いますが、得て来た知識のおかげでもあります。
本気の想いがあってもやること(知識)がないと何も出来ません。
思いつきで行動するのは余ほどの天才や素敵な感性の持ち主しかできないですし、それがないのに思いつきで行動するのは無責任であり、後輩や仲間のためにはなりません。
大失敗する可能性の方が高く、会社にとっても悪影響です。

常に良いものや最新の情報をインプットすることが重要だと思っています。
特に上司という立場にある人はこれを怠ってはいけない。
元サッカーフランス代表監督が言ってましたよね?
「学ぶことをやめた指導者は教えることもやめなければならない」と。
言葉が合っているかは覚えていませんが、まさにその通りだと思います。

後輩のため、自分の成長に投資できない人は上司であるべきではない。
常に勉強(インプット)し続けなければいけない。
インプット方法も様々あります。本やネットでもできますし、講座を受けることもそうです。
できれば講座や交流会などに参加した方が「出会い」がある分、成長が早い可能性があります。
もちろん人によるので自分が成長しやすい方を選べばいいですが、「参加するのは抵抗がある」などのネガティブな理由で選ばないこと。
目的はあくまで後輩や会社のためであり、自分の成長は目標です。

自分が嫌なことから逃げていたら後輩に何も言えなくなります。
自分は逃げているのに「後輩の逃げ」は許さないなどあってはいけないし、もしそれをやっている人がいるなら今すぐそれをやめるか上司をやめるべきです。

インプットと同時にアウトプットも重要です。
アウトプットのポイントはタイミングと自分の言葉で言うことだと思います。
タイミングはわかりやすいですよね。そのタイミングに合った「引き出し」を出すことです。
全然違う引き出しを出したら全く相手に伝わりません。なんだったら嫌がられます。
引き出しは多い方がいいですし、それを処理する頭脳ももちろん大事。
パソコンで言うとハードディスクが・・・と、この例えは要らないですね(笑)。
大事なことは引き出しを間違わないことです。

それともう一つが、自分の言葉で言うことです。
頭の中で本を読み上げて伝えても相手に伝わりません。
その時点で自分は(まだ)やっていないことがバレてしまいます。
自分の言葉にするということは自分自身が行動しているということです。
やっていないことを相手に伝えたいときは「自分もできていないからやろうとしているけど・・・(略)一緒にできるようになろうよ」という言葉に変えて伝える。

やってはいけないことはさっきも言いましたが「やってもいないのにやれてる気取りで相手に伝えること」。これは絶対にやらないよう私も心掛けています。
心掛けていたけど言ってしまった場合は「偉そうに言ったけど俺も出来ていなくて、できるようになろうとしている」と後付けでもいいから出来ていないことを伝えること。
それにより共感が生まれることもある。
​やってはいけないことは「気取る」ことです。

━━━ なるほどですね。
    先ほど「何を学ぶかより誰と学ぶか」という言葉や「出会いが大切」などの話が出ましたが、
    他に影響を受けた人物や言葉はありますか?

人物に関しては、やはり同じ研修を一緒に受けた人や交流会で知り合った自分と同じような立場で頑張っている人たちですかね。
自分と同じような立場で頑張っている人との出会いは何ものにも代え難いですね。

「何を見て来たか」「何をしてきたか」「どんな人に出会って来たか」は人生を左右する重要なことだと思います。
その中で「どんな人と出会って来たか」が始まりのような気がしますし、出会ったあとで「何を見て来たか」「何をして来たか」が変わると思います。

影響を受けた言葉はいっぱいありますし、いっぱい忘れてます。
忘れたというより、行動することで自分の言葉となったり当たり前になることでその言葉自体が必要なくなったということですかね。
あとは単純に行動してないから忘れたという言葉もあります(笑)。
これが一番ダメなことですね(汗)。せっかく自分の時間を投資してインプットしたのに忘れるなんて・・・。

けど最近影響を受けたのはネットかどこかで見かけた言葉なんですが、「思いついたことはできること。できないことは思いもつかないこと」という言葉。
「へぇー」と感心させられましたし「やっぱりそうやんな」「諦めなければできることになるわな」と改めて思いました。
この言葉、誰の言葉かわかる方がいれば教えてほしいです。
​嘘です。調べればすぐにわかることや見直したらすぐわかることを誰かに聞く人は成長しないし聞かれた相手の時間を奪う行為だと思っているので自分で調べます(笑)。

あとは単純にポジティブシンキングは好きです。
ネガティブは正直何も状況が変わらないので今に不満を持っているならポジティブしか選択肢はないと思います。
けどそんなのわかっているけど自分もネガティブが好きだから常にポジティブシンキングを意識しています。
変化は怖いしめんどくさいしネガティブにやらない理由を考える方が楽ですしね。
やらない理由なんて考えなくてもいっぱい出てきます(笑)。

けどやらない方が人生にとって怖いし、ずっとめんどくさいことをしないといけないんじゃないかと考えたら嫌でもポジティブになるしかないような気がして、自分はポジティブに慣れるようにポジティブシンキングの練習から始めました。
「ポジティブになれるように」ではなく「ポジティブに慣れるように」です。
慣れればしんどくないのでまずは慣れることから、そこからしか道は開けないなと思いました。
「現実が見えていない」、何度も言われた言葉ですが、私も言った記憶があります。
未来を変えたいと思っているのに良い提案や、いつかやらなければいけないことなどに対してネガティブに「やらない」選択をするのって未来どころが現実も見えていないんじゃないかと。
​当時の私がまさにそうでした(汗)。

ポジティブシンキングは別の言い方で「プラス受信」とも取れます。
これも影響を受けた言葉です。
何が起こっても「ちょうどよかった」とプラスに受信することで良い結果に繋がる。
ネガティブ受信すると本当にしんどいことしか起こらないので。

あとは「夢しか実現しない」ですね。
過去の自分の分岐点で右に行くか左に行くか自分が選んだ道。その結果が今。
自分が望んだ通りになっているということ。
あの分岐点で過酷な道を選ばず楽な道を選んだのは自分。
夢しか実現しない。まさにその通りですね。

楽な道は先ほども言ったように人生にとっては怖いし、ずっとめんどくさいことをしないといけない道かもしれません。
楽を選べばチャレンジしない。チャレンジしないから能力の向上がない、結果楽して生きていけない。
過酷な道を選べばチャレンジをするから能力や地位、待遇が上がり、結果は充実した人生が送れる。
​これも教わったことですが、その通りだと思ってチャレンジしています。

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━━━ なるほど。いろんな経験をされてこられたのですね。
​    そんな上之原さんが求職者に求めることはありますか?

真面目さですね。
やる気や素直さ、社会人としてのマナー、そして能力なども大切な要素ですが、真面目さがあれば今は無くても、のちに全てクリアできるものです。
しかし不真面目な人はその大切な要素もなければ今後も身につかないと思います。
真面目に取り組めるかは重要な採用ポイントとなります。

それとこれは採用基準ではありませんが、部活やサークルなどで、みんなで同じ方向に向かって努力したとか、キャプテンをやっていたとかは私にとっては嬉しいポイントです。
こういう方は組織が同じ方向に向いたときのパワーを知っているし、キャプテンを経験している人は組織の運営の大変さを知っているので期待させられる部分があります。

​もちろん採用基準でもなければ、部活をやっていただけ、キャプテンをやっていただけではポイントにもなりませんが(汗)。

━━━ なるほど。真面目さを重視されているのですね。
​    採用後はどんな心構えで入社日を迎えたらいいですか?

入社日というか入社後からずっとですが、自律型人材(自立型人材)になることを心掛けてほしいです。
自律型とは簡単に言うと、まわりに期待せず自らの可能性に期待し、自発的に行動できる人ことです。
自律型は何が起きても自分に矢印を向けて自分の中から原因を見つけるから改善、成長が出来る。
逆に依存型はまわりに期待し、指示を待ち、まわりがやらなければ自分から行動しない人のこと。
自分に都合の悪いことが起こると矢印を外に向けて「誰かのせい」にするから改善はなく成長もない。

自律型は自分に期待して、将来にわくわくする。
依存型は会社やまわりに期待して思い通りにならないから不満を持つ。
​やはり、弊社に来たからには自律型を目指してほしいです。

━━━ 自分を律する自律型ということですね。
​    最後に求職者へメッセージをお願いします。

最近私が心掛けているのは「愛せる会社」実現のためには遠慮や忖度は必要ないということ。
けど私もサラリーマンですから、まわりから嫌われるのは嫌ですし、上司の機嫌を損ねるのも嫌という感情は多いに働きます。

ですが、それでは愛せる会社なんて実現しないので勇気を持って発言、行動することを心掛けています。
そんな私と実現に向けて一緒に走ってくれる方や一緒には走れないけど共感はできるし陰ながら応援してくれる方からのご応募をお待ちしております。
​どうせ働くなら楽しい会社で働きましょう!

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